Luck is no accident

マーケティングにおけるデータ活用、コミュニティ構築、クラウドサービスの提案活動なんかについて書きます

高専についてのアンケートに答えました

こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。最近の気候にあわせているのか、自分のお財布も心も寒々しいです。 

さて、自分は高専出身ということもありFacebookグループ「高専ネットーワーク」に参加しています。今日そちらのタイムラインでアンケートを募っているのを発見し、回答しました。サンデー毎日という雑誌で高専の特集がされるそうで、その一環のアンケートだそうです。 

→ 何か事情があったようで、アンケートはクローズされたようです。悲しい。

「え?高専って何?知らないよ〜!」なんてあなたは、りゅーかんパイセンのこちらのブログをお読みください。一言でお伝えすると、高校3年間行く代わりに5年間通って、専門性の高い領域を学ぶ教育機関のことです。

ryu-kan.hatenablog.com 

また、国立高等専門学校機構にある画像が分かりやすかったので、貼っときます。

http://www.kosen-k.go.jp/img_graph/graph_h3.jpg

引用:国立高専機構 >> 高専の学校制度上の特色 

(クローズされてしまいましたが)せっかくなのでアンケートの回答内容をこちらで共有します。 

〇出身校/その後、進路[〇〇高専電子〇〇科卒/株式会社××でエンジニアとして勤務中etc]

富山商船高専国際流通学科卒、神戸大学経営学部3年次編入をへて、Datorama Japan 株式会社にてセールスマネージャーとして勤務

〇実際に高専に通って良かったのか。良かったのはどんな点なのか。逆に後悔している点はなにか。

結論から言うとすごく良かったです。

■良かった点

・教授と学生の距離が近かったこと。
・自分の興味のある領域の勉強に集中できたこと。
・大学受験のための勉強をしなくてよかったこと。
・寮生活で別の学科の子たちとやりとりできたこと。
・半年留学して人生の選択肢が広がったこと。

高専が重要視している点は「主体性」かなと思います。授業に出るも出ないも自分次第。(4回休むと不履修だけどw)やりたいことがある人にとっては全力で応援してくれる環境だと思います。

■後悔している点

・唯一あるとすれば、社会的な知名度がなく、また評価が高くない点

→自己紹介するときや履歴書が若干めんどい。特に富山は県立高校御三家の横のつながりが強固なので(出身大学よりも出身高校が重要)、地元で仕事するのであれば県立高校出とけばよかったかもね、と思うことはあります。

・15歳で選択肢を狭めるリスクがある

高専は中退する人多いです。専門性が高い反面、合わない人には本当に合わない。その選択肢を中学3年生・15歳でするのは結構勇気がいります。

〇進学した方(その後進学した方)――進学した理由はなにか。進学後、就職して良かった点、逆に後悔している点

■進学した理由

・(文系男子という特殊な事情もありますが)準学士だとなかなかいい仕事に就けなさそうだったから。
・専門領域をさらに深掘りしたかったから
・富山は好きだったけど、他の地域のことも知りたかったから

→自分は高専の5年間でやれることはやりきったので、新しいチャレンジをしたいという想いが強かったです。また、ホワイトカラーの仕事をする上で、やっぱり学歴大事だなと思ってました。実際に男はできるだけ大学出とけと進路指導されてました。

■進学後に就職して良かった点

・都会に出ることで、就職の選択肢が幅広くなったこと
・大学にいる人は高専よりも多様なバックグラウンドを持っていて、刺激的だったこと
・出身大学の結びつきが強固で、仕事をする上で有利なこともあると感じます

高専って専門性を高めているので、どうしても視野狭窄に陥りやすいんですよね。そういう意味で大学に編入して色んな人と出会えたのは大きかったです。大学行ってなかったら今の仕事も絶対してない。また、大学の方が卒業生も多いし社会的な影響力も大きいのは間違いないかと。

■進学後に就職して後悔している点

・大学生活2年は短すぎる。編入して落ち着く間もなく夏のインターンが始まるし、腰を据えて勉強に集中できない
・大学には進路指導という概念がないので、自分で就職先を考える必要があります。高専と比べると就職の苦労は多い。

→大学生活は自由で色んなことにトライできるので、4年間あったほうが良かったな〜って思うことは多いはず。※それもあって、自分は留年することを決めました

また高専の進路指導は高校に近いので、地元企業とのつながりで採用されるケースも多いです。そういうわけで就職活動で苦労したり病んだりする度合いは高専の方が少ないと思います。

 

以上です。正直大学よりも高専の方が思い入れあります。今でも大好きですし、社会で活躍する高専生が一人でも多く増えればと願っています。

※僕一応、富山商船高専同窓会・東京支部の理事です。去年、創立110周年のイベントもやりました。百戦錬磨の大先輩方が多いのですが、若手も増やしていきたいなあと思っているので、同窓会にご興味ある方は連絡ください。

※また、今年K科の同窓会を東京でやろうと思っています。ちゃんと周知できれば50~100人くらいは集まるはずなので、また企画固まったらご案内します!

おわり

最高の仲間を得た、さとなおオープンラボ7期を修了した感想

久しぶりのブログポストです。昨年10月から今年1月の約4ヶ月間、さとなおオープンラボ7期に参加し、先日無事修了しました。そちらの報告ブログです。 

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※修了の証
 

さとなおオープンラボとは

コミュニケーションプランナーの佐藤尚之さんが運営されている講座です。合計10回。1クラス12人で行う講義です。「さとなおラボ」とか「ラボ」って略してます。
僕は土曜午前クラスに参加しました。概ね毎週土曜日午前10時半〜午後2時半くらいまでぶっつづけで講義し、事前の課題書籍やグループプレゼンを行うという内容です。定量的にあらわすと、スライドは合計2000枚以上、書籍は6冊、グループプレゼンは4回という内容でした。
グランズウェル~ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)

グランズウェル~ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)

 

 ※課題書籍例

ちなみに期間中は土日の大部分の時間をラボに当てていました。きつかったです。

どういうきっかけで参加したのか

先の転職関連のエントリでも書きましたが、今後広告周りの全体的な知識をつけていく必要性を感じていました。そのタイミングで、たまたまラボ卒業生の實川パイセンから紹介してもらい、応募・参加することになりました。(過去の受講者リストを拝見すると、何人かお知り合いの方もいらっしゃるようでしたね)
 

何を得たのか

①気を遣わないでいい一生モノの仲間ができたこと。

社会人になるとどうしても利害関係が先にくる知り合いが増えてきます。しかしラボではそんなものはまったくない、お互いの意見をぶつけることのできる仲間ができました。特に同じグループのチームメンバーとは、4回もグループ課題&発表を行ったこともあり、非常に結びつきが強くなったと思います。今後の人生の支えとなる、貴重な機会をいただきました。
 

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写真は最終プレゼン後のチーム、ピンポン(自分)、イジリー、ヘルス、ピーチ
※ちなみにラボ内はあだ名で呼ばれます。所属や立場などを超えた、フラットな関係を築くことができます。ちなみに約1名怪しいカッコの方がいますが、徹夜明けでしたので察してくださいw 
 

②70点取れるプランニングの基礎が身についたこと。

仕事上広告に関する業務は未経験だったため、まっさらな白紙の状態で臨むことができました。事前に思っていた広告の定義とは大きく異なっていましたが、ある意味白紙だったのでうまく吸収できたと思います。プランニングでは、ロジカルさとエモーショナルさをハイレベルで両立しないといけないため、本当に高度なスキルが求められるということもわかりました。どうやったら伝わるかを愚直に考え抜いた先に、普段の生活で接している広告があるということを、改めて感じましたね。今回基礎は身につけて70点はとれるようになったかと思いますが、日々こんなにしんどい思いをされているなんて、広告に携わっている方は本当にすごいなあと思いました。70点を100点以上に引き上げるには、相当な努力が必要だと思います。
 

③さとなおさんの講座の提供方法

伝わらない時代の生活者に伝わるためにどうすればいいのかを教わりましたが、この講義自体が伝わるために非常に練られていました。チーム分け、スライドの構成、課題書籍、グループ課題のステップアップなど、それら単体の構成だけでも相当勉強になりました。
過去同様の講座は6回ほど行われていますが、毎回スライドを大幅に修正され、場合によっては新しく書籍にされているという点も驚きました。僕たちはもちろん、さとなおさんも講義をアウトプットするためにとても苦労されているんだなということがわかりました。一方的に教授されるのではなくさとなおさんも伴走してくださってるんだと言うことがわかり、とても親近感を感じました。  
 

今後どう活かしていくのか

僕自身の仕事は広告業務、マーケティング業務に携わる人を支援する立場です。ツールを販売するベンダーの一員ではありますが、もちろん企業の先には生活者がいます。単なるツール売りに陥るのではなく、先にいる生活者を見据えた営業・提案活動を行えるように、ラボで学んだ内容も活かしていきます。また、書籍:エンパワードでは、マーケティング施策に従業員をどう巻き込んでいくかという事例も勉強しました。 
エンパワード~ソーシャルメディアを最大活用する組織体制 (Harvard Business School Press)

エンパワード~ソーシャルメディアを最大活用する組織体制 (Harvard Business School Press)

 

今の会社のDatoramaは新しいコンセプトのツールであり、社内での思想の啓蒙・複数部署の巻き込み・予算取得が肝になります。その辺りについて、エンパワードで学んだ内容は相当活かすことができると思いました。(打ち上げのときの質問で、一番好きな書籍にあげたのは自分だけだったけど・・・。)

さらに、生き急がないように気をつけないとと思いました。ソーシャルメディアの発達により、ちょっと有名になるくらいは簡単にできる世の中だと感じます。有名無実。しばらくは一点集中で、自分なりの強みを見つけて、磨いていきます。 ラボ風に言うと、100分の1を3つ積み重ねると100万分の1なるように、20代で100分の1を一つ作っていきたいです。
 
最後に、さとなおさん、本当に4ヶ月間お世話になりました!プライベートでも?宜しくお願い致します。
そしてラボのみんな!本当にたくさんの面で助けられました。これからもそれぞれの立場で切磋琢磨しましょう!頑張るぞ!

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※最高の打ち上げでした!幹事団も最高のメンバーでした!
 
<<4月11日追記>>
ラボ8期の募集が始まりました!お待ちしております!
 
※ラボのことで個別に話聞きたい人は声かけてください。 
 
おわり