20代のキャリア形成におすすめ、北野唯我著「転職の思考法」を読みました(書評)
こんばんは。今日は午後からカラッと晴れて気持ちが良かったですね!どうでもいいですが、最近C-POP(Chinese Pop)にはまってます。今日のバックミュージックはJay Chou(周杰倫)です。
さて、久々にいい感じの本を読んだので、書評を書きます。
※photo credit:ぱくたそ
先日ダイヤモンド社から出版された、北野唯我さんの「転職の思考法」です。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
- 作者: 北野唯我
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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情報開示
筆者とは大学の先輩後輩という知人関係にありますので、予めご了承ください。しかし書籍出版まで特に本書の存在は知らず、自分で購入して読んだ純粋な感想をまとめております。なので「自分はこの本の想定読者ではない」など失礼なことも発言しています。ごめんなさい。
どんな本か
社会人経験を10年ほど積んだ主人公の青野が、ビジネスコンサルタントの黒岩と出会い、転職とはなにか?どのように動いていけばいいのか?ストーリー仕立てでフレームワークや大切なことを教えてくれる構成となっています。最初にキレイな女性がでてきたのでラブコメ的要素も勝手に期待したのですが、一切なかったです。(笑)最終青野がどのような結末を選んだのかは読者に委ねられていて、読後感も爽やかです。
#転職の思考法
— Shohei Komatsu 小松昇平 (@ShoheiKomatsu) June 24, 2018
回収されるかなと思っていた伏線が回収されなかった
余談ですが、ストーリーだとやはり登場人物に感情移入できますね。特に青野は営業職だったので、僕も心にすっと入ってきました。
#転職の思考法
— Shohei Komatsu 小松昇平 (@ShoheiKomatsu) June 24, 2018
営業にとってつらいのは、自分が自信のないものを売るとき。
たぶん営業職の人は仕事やめたい理由の多くなんじゃないかな。自分もそうでした。
なぜ読もうと思ったか
2点あって、1点目はやはり大学の先輩(しかもサークルとゼミの先輩)が書いた本だったということ。2点目は、現職で若い方をコンスタントに面接しているので、最近の動向の理解や、若い方にDatoramaを転職の選択肢に入れてもらうためにどうすればいいのだろうと考えていて、そのヒントを得られるかなと思ったから。
感想&ポイント
コンパクトにまとめると下記です。
#転職の思考法
— Shohei Komatsu 小松昇平 (@ShoheiKomatsu) June 24, 2018
転職したことない人にとっては、3時間&1500円の投資でかなり色々なことが学べると思う。転職したことがある人は、そのご経験や状態にもよりますが、自分のキャリアの復習の副読本として読むのがよろしいのではないでしょうか。
転職未経験、大手でいまは安定している会社に所属されている20代〜30代前半が本書の想定読者層だと感じました。転職する上でのポイントが網羅的に、かつわかりやすくまとまっています。ちょうど先週、大きな会社に新卒で入った社会人4年目のかわいい後輩の転職相談にのっていたので、おすすめしました。偉そうですが、僕が彼に本書を通じて理解してもらいたいな、と思ったポイントは下記3点です。
①自分のマーケットバリューの構成要素
②これから伸びる企業のリサーチ方法
③転職支援サービスのビジネスロジックと効果的な使い方
このあたりを踏まえて転職活動を行うと、きっとうまくいくだろうなと思いました。
参考ですが、唯我さんからのコメントです。
・大切な後輩に紹介したい本
— 北野唯我@『転職の思考法』発売中 (@KEN_ChiefE) June 24, 2018
・読者が「多くの人に届いて欲しい」と願える本
これ、最高の褒め言葉だな。。
Amazonキャリアデザイン
ランキング3日連続1位@ShoheiKomatsu ありがとうございます#転職の思考法 #ハッシュタグ全部見ます https://t.co/RFovaSD8An
一方で、僕の世代だと新卒からベンチャーやスタートアップで叩き上げられ、すでにご自身や周りにも転職を複数回経験している人もいるのかなあと思います。(僕もそのひとり。)そういう方々にとっては、ある程度既知の情報もあるかなと思います。例えば、③の採用支援企業のビジネスモデルとか。
だけども、特にマーケットバリューを構成する要素(9つ)は、普段意識しないと棚卸ししないので、こちらの本をお供に過去のキャリアを振り返るとスムーズだなと思いました。下記、一例ですが、走り書きでまとめた自分の技術資産と経験。
#転職の思考法
— Shohei Komatsu 小松昇平 (@ShoheiKomatsu) June 24, 2018
技術資産は専門性と経験。以下自分だと
・法人むけ新規営業 7年
・商材はCRM SEO Dashboard などマーケティングデータのクラウド、SaaS
・マーケティング部門とのリレーション
・大手広告会社との仕事経験
・外資系企業の日本支社立ち上げフェーズ
#転職の思考法
— Shohei Komatsu 小松昇平 (@ShoheiKomatsu) June 24, 2018
経験
・マネジメント経験はない
・企画系の経験はあるかな?制度とかはない
・イベントやコミュニティ運営の経験はある
・案件のプロマネや営業戦略の設計は、中途半端 一緒にやってるって感じ
個人的な話
また、個人的に感動したポイントがあります。唯我さんが覚えておられるかわかりませんが、当時3回生で就活していたときに、僕が直接アドバイスいただいた内容も記載してありました。書籍内と表現違いますが下記ポイントです。(本読む前にfacebookで下記コメントしてました)
※就活のときに「やりたいことじゃなくて、なりたい自分になれる環境を探そう」というアドバイスをいただいたことを、今でも時々思い返します。
まさに、やりたいことがとくにない自分だったときにアドバイスいただいたのが上記の内容で、上記のアドバイスをもとに会社を選び、キャリアをスタートしました。その時の選択が100%正しかったのかわかりませんが、今の自分はそのような意思決定をもとに様々な専門性と経験を積んで今にいたるので、唯我さんのアドバイスにはとても感謝しています。
#転職の思考法
— Shohei Komatsu 小松昇平 (@ShoheiKomatsu) June 24, 2018
この本のなかで、自分が当時アドバイスをうけた、
やりたいこととなりたい自分(to doとbeingの話)
が出てくるとは…泣いてしまう…
本を読む前でしたが、前述のかわいい後輩にも知らず知らず同じアドバイスをしていました。北野イズム、無意識にすりこまれてますね。
駆け足になりましたが、書評は以上です。
ちなみに今回、かなりハッシュタグ #転職の思考法 つけてツイートしました。あとでもしかしたら自分用にtogetterでまとめるかもしれませんが、よかったらたどってください!そしてTwitterはひっそり英語と中国語でやっていたのですが、今回をきっかけにもうちょっと日本語で使っていこうと思います!
余談:自分には最終の意思決定権はありませんが、下記、面接時に気をつけてます。ヘッドカウント(組織の採用計画数、頭数)を埋めるのは手段であり、目的になってはいけない。
#転職の思考法
— Shohei Komatsu 小松昇平 (@ShoheiKomatsu) June 24, 2018
今とくに売り手市場だから、企業の立場が相対的に弱く、あの手この手でヘッドカウントを埋めようとしてくるよね。それが人事採用の評価につながるので。
で、甘言が増える。過大評価しちゃう。ミスマッチしちゃう。現場ニーズに答えられない。すぐやめちゃう。
って感じなのかな〜
おわり