Luck is no accident

マーケティングにおけるデータ活用、コミュニティ構築、クラウドサービスの提案活動なんかについて書きます

BIツール導入に必要なプロジェクトマネジメント_Datorama編

こんにちは。久しぶりのブログ投稿です。光陰矢のごとしということで、Datoramaに入社してからあっという間に1年経ちました。この1年の振り返りは別途行うこととして、今日はタイトルに有る通り、PM(プロジェクトマネジメント)についてまとめたいなと思います。
 f:id:ShoheiKomatsu:20171009151613j:plain
(写真はぱくたそさんからお借りしました)
 
所属しているDatorama(デートラマ)では、大きくBI(ビジネス・インテリジェンス)と呼ばれる領域のクラウドサービスを提供しています。この1年で様々なプロジェクトに携わりましたが、BIの導入にはPM(プロジェクトマネジメント)能力が不可欠だと思い、下記簡単にまとめてみました。下記、目次です。

Datoramaの特徴と留意点 

そもそもBIやDatoramaって何という方は、下記の入社エントリを先にお読みいただければと思います。

BIツールの一種であるDatoramaの特徴として、マーケティング担当者に活用いただくことが多いという点が挙げられます。マーケティング担当者が見るデータの種類は多岐に渡ります。ざっと上げてみただけでも、下記などが挙げられます。
  • 自社内システムに持つ売上データ
  • オフライン広告出稿データ(TVCM、新聞、雑誌など)
  • オンライン広告出稿データ(ディスプレイ、リスティング、ソーシャル、アフィリエイト
  • 自社オウンドメディアデータ(アクセス解析、ソーシャル(オーガニック)) 

上記データは、広告主・代理店・媒体社(プラットフォーム)とそれぞれバラバラに散らばって管理されています。 Datoramaのお客様では平均40種類ほどのデータソースを接続いただいており、プロジェクトマネジメントにおいては、これらのデータの集約と整理が欠かせません。

プロジェクトマネジメントとは

プロジェクトマネジメントも様々な定義があると思いますが、ググって上位表示された下記サイトがわかりやすいと思いました。

 一部、引用してみます。

最低限抑える必要のある「課題管理」「スケジュール管理」「成果物管理」の3つを軸にします。

課題(何を解決しなければいけないか)、スケジュール(どんな段取りで解決するか)、成果物(解決した結果何ができるか)を明確にすることによって、プロジェクトの規模にかかわらず期限内に目的を達成する確率がアップします。

上記サイトに依拠すると、プロジェクトマネジメントのポイントは、下記3点のようです。
  1. 「課題管理」
  2. 「スケジュール管理」
  3. 「成果物管理」
BIツールにおいて、上記3要素はどのようになるか見てみましょう。

課題管理

課題というのも2種類あると思います。一つ目は、このプロジェクトとは何を達成するのか?というプロジェクト全体の課題整理(ビジネス課題)です。下記例などがあげられるかと思います。
  • (例)業務工数を月◯時間削減したい、キャンペーン期間中に出稿比率をチューニングすることでCPAを〇%下げたい etc
一方で、具体的にプロジェクトを進める上での個別課題(目標達成のための障害、オペレーション課題)という課題もあると思います。
  • (例)〇〇データを自動で取得できていない、××データの加工にエクセル手運用が発生している etc
これらビジネス課題とオペレーション課題の洗い出しは、Datoramaでもよく行っていますね。

スケジュール管理

誰がいつまでにどの作業を行うのか?です。課題の優先度を立てて、スケジュールに落とし込む作業ですね。ケースバイケースですが、下記例などでしょうか。
  • 5/21日週:各種データ、テンプレートエクセルファイルを共有(御社)
  • 5/28日週:データ確認のためのお打ち合わせ実施(双方)
  • 6/4日週:データ加工や画面イメージのすり合わせ/Datorama側の設定開始(弊社)
  • 6/11日週:デジタル出稿データのDatorama反映確認(御社)
  • 6/18日週:ダッシュボード構築作業(弊社)
  • 7/5日週:TVデータ接続、運用開始(弊社)
  • 7月末:導入プロジェクト振り返り(双方)
上記はテキストでまとめましたが、課題とスケジュールを組み合わせてエクセル等で進捗管理するケースもあると思います。下記、モノサスさんにおけるWEBサイト作成におけるスケジュール管理が参考になりそうです。

成果物管理

BIツールにおいては、成果物はツール内の設定内容です。設定内容をクリアにするために、データの加工方法やダッシュボードイメージのすり合わせが必要となります。どのようなダッシュボードにするのか、そのためにどのデータをどこから接続し加工するのかなど、すべての要件の基礎となります。Datoramaでは、現行のエクセルファイルとPPTでの最終アウトプットを受領することが多く、運用状況をもとにDatoramaでのベスト・プラクティスを提示することが多いです。BIを導入したことがないお客さまも多いので、現行の運用とどのように変わるのか、サンプルダッシュボードを作成しイメージを掴んでいただくことも多いですね。

https://datorama.com/wp-content/uploads/2017/01/xscreen2.png.pagespeed.ic._IeM7AQV9S.webp

(Datoramaで作成できるダッシュボードイメージ)

まとめ

以上簡単ですが、BIツール導入におけるプロジェクトマネジメントについてまとめてみました。Datoramaでは、POCという概念検証のトライアル(契約前)とオンボーディング(契約後の導入支援)という2つのフェーズでプロジェクトマネジメントが必要です。双方とも、前工程の営業組織と後工程のCS組織(クライアントサクセス)の協力体制が不可欠です。
自分も新卒時代にお世話になったシナジーマーケティングでは、セールスフォースの導入プロジェクトを営業担当として進行管理していたので、その時の経験が結構役に立っていると思います。一方で、前職のGinzametricにおいてはツールトライアルは自分ひとりで回せる範囲でした。DatoramaではCSチームと二人三脚でプロジェクト進行しているので、チームでのPM進行がより重要だと感じます。この辺りはまだまだ改善ポイントがありそうです。いかに効率的/効果的にプロジェクトを進行できるかという点が最近の課題なので、ご興味有る方はぜひ色々お話させてください。
 
ちなみに、Datoramaは絶賛採用募集中で、職種も幅広く(営業もマーケも導入支援チーム、セールスエンジニアやクライアントサクセスなど)募集しています。一例↓
来年の今ごろには日本支社を2倍にしたいので、たくさんの方々の協力が必要な状況です。少しでもご興味あればランチなどでざっくばらんにお話できればと思いますので、ぜひお気軽にご連絡ください。ご連絡はFBメッセージでどうぞ!
近いうちにこの1年間の振り返りブログも書こうかなと思いますので、またお楽しみに!
 
おわり