エステー鹿毛さんの「愛されるアイデアのつくり方」を読みました
みなさんこんにちは。お久しぶりですね。所用で神戸に来ておりまして、阪神御影でこのブログ記事を書いております。
先日マーケティングアジェンダというオフサイトカンファレンスに参加したのですが、そちらでエステーの鹿毛さんをお見かけしました。(なんで直接ご挨拶しなかったのだろう・・・!)
鹿毛さんのことはあまり存じ上げていなかったのですが、後のFacebookポストなども拝見し興味がわいてきまして、さっそく下記著書を読みました。
結論から言うと、めちゃくちゃいい本でした。特にさとなおラボ生でまだ読んでない人は絶対に読むべきです。
書籍の内容
書籍では、主にエステーのCMについてどのような想いで作成されているのかを、自伝的な語り口でご紹介されています。
・エステーのCM 2011年のミゲルくん
加えて、雪印乳業にご在籍だった際のご経験を踏まえて、企業が生活者とどう向き合えばいいのかについても思索を深めていらっしゃいました。
※参考
NHKスペシャル | 会社が信頼を失ったとき~雪印社員たちの苦闘~
(動画はみれませんでした。残念。)
感想
■仕事の仕方
CM作成や企業コミュニケーションの方法もさることながら、「仕事の仕方」の本でもあると感じました。たくさんありますが、特に印象に残った下記3つポイントを列挙します。
・常識を疑う
CMは同じものを何回も流すもの、毎回違うCMを流すなんて非常識、コストもかかる。そんな常識がある中で、どうしたら生活者に競合と違う軸で企業や製品のことを伝えられるのか、最終目的を大事にすることが重要だと感じました。
・成功体験を捨てる
シリーズもので成功したCMを捨てる。重要なのは生活者の心に届いているか?フレームワークを用いすぎると、届けることが目的ではなく、フレームに当てはめることが目的(ただの作業)になってしまう。
→自分も枠に当てはめて物事進めるのが大好きなので、気をつけなくちゃ
・だからやらないではなく、だけどやる
色々なステークホルダーの人ができない理由を述べる中で、どうやったらできるかと考え抜く。そして実行する。
自分が過去お話して衝撃を受け、スタートアップの道に足を踏み入れた理由として、サムライインキュベートの榊原さんがいらっしゃいます。まさに榊原さん普段おっしゃっているような「「できるできない」でなく、「やるかやらないか」で人生は変わる!」に通じる点だと思いました。
■CMづくりのポイント
「どうやってCMを作っているんですか?」という小学生の質問に対する答えがとてもわかりやすかったです。書籍内ではとても丁寧にご説明されていますが、
①相手のことを知る
②自分のことを知る
③相手と自分をつなぐアイデアを見つける
の3点がポイントとのことです。これってCMの作り方だけにとどまらず、営業活動だったり、対人コミュニケーションにもつながりますよね。(特に恋愛もですねえ)
結局仕事で広告やマーケティング担当だからあえて〇〇するというのはなくて、普段の生き方、人との接し方を磨いていくことが、良い仕事につながるのだと思いました。ああ、人間力を高めたい。
※自分、この辺りすぐ雑になっちゃうので、反省です・・・。
エステーさんのCM作成の裏側としては、ミゲルくん、西川貴教さん、そしてなだぎ武さんというツイッターからつながる心の連鎖が、非常に暖かかったです。ここだけでじんわり泣けます。
同書籍では、雪印の不祥事、そして東日本大震災というのが鹿毛さんにとって転換点だったのだと感じました。大きな事件事故がおきた際に、前例のない意思決定を行う必要性が出てきます。平時から仮説を立てて、実行し続けることで、有事の際も思考停止せず動けるようになるのだと思いました。自分もこのようなクオリティの仕事ができるようになり、よりよい人生が送れるようにがんばりたいです。
※ 参考:書籍画像。239ページ。youtubeでCM参照しながら、2時間くらいでサクサク読めました。
以上です。知り合いの人で読んだ人はぜひ感想ください〜。そして自分は広告を作る立場ではないので、恋愛で実践して成果出せるようにがんばります!w
おわり
高専についてのアンケートに答えました
こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。最近の気候にあわせているのか、自分のお財布も心も寒々しいです。
さて、自分は高専出身ということもありFacebookグループ「高専ネットーワーク」に参加しています。今日そちらのタイムラインでアンケートを募っているのを発見し、回答しました。サンデー毎日という雑誌で高専の特集がされるそうで、その一環のアンケートだそうです。
→ 何か事情があったようで、アンケートはクローズされたようです。悲しい。
「え?高専って何?知らないよ〜!」なんてあなたは、りゅーかんパイセンのこちらのブログをお読みください。一言でお伝えすると、高校3年間行く代わりに5年間通って、専門性の高い領域を学ぶ教育機関のことです。
また、国立高等専門学校機構にある画像が分かりやすかったので、貼っときます。
(クローズされてしまいましたが)せっかくなのでアンケートの回答内容をこちらで共有します。
〇出身校/その後、進路[〇〇高専電子〇〇科卒/株式会社××でエンジニアとして勤務中etc]
富山商船高専国際流通学科卒、神戸大学経営学部3年次編入をへて、Datorama Japan 株式会社にてセールスマネージャーとして勤務
〇実際に高専に通って良かったのか。良かったのはどんな点なのか。逆に後悔している点はなにか。
結論から言うとすごく良かったです。
■良かった点
・教授と学生の距離が近かったこと。
・自分の興味のある領域の勉強に集中できたこと。
・大学受験のための勉強をしなくてよかったこと。
・寮生活で別の学科の子たちとやりとりできたこと。
・半年留学して人生の選択肢が広がったこと。
→高専が重要視している点は「主体性」かなと思います。授業に出るも出ないも自分次第。(4回休むと不履修だけどw)やりたいことがある人にとっては全力で応援してくれる環境だと思います。
■後悔している点
・唯一あるとすれば、社会的な知名度がなく、また評価が高くない点
→自己紹介するときや履歴書が若干めんどい。特に富山は県立高校御三家の横のつながりが強固なので(出身大学よりも出身高校が重要)、地元で仕事するのであれば県立高校出とけばよかったかもね、と思うことはあります。
・15歳で選択肢を狭めるリスクがある
→高専は中退する人多いです。専門性が高い反面、合わない人には本当に合わない。その選択肢を中学3年生・15歳でするのは結構勇気がいります。
〇進学した方(その後進学した方)――進学した理由はなにか。進学後、就職して良かった点、逆に後悔している点
■進学した理由
・(文系男子という特殊な事情もありますが)準学士だとなかなかいい仕事に就けなさそうだったから。
・専門領域をさらに深掘りしたかったから
・富山は好きだったけど、他の地域のことも知りたかったから
→自分は高専の5年間でやれることはやりきったので、新しいチャレンジをしたいという想いが強かったです。また、ホワイトカラーの仕事をする上で、やっぱり学歴大事だなと思ってました。実際に男はできるだけ大学出とけと進路指導されてました。
■進学後に就職して良かった点
・都会に出ることで、就職の選択肢が幅広くなったこと
・大学にいる人は高専よりも多様なバックグラウンドを持っていて、刺激的だったこと
・出身大学の結びつきが強固で、仕事をする上で有利なこともあると感じます
→高専って専門性を高めているので、どうしても視野狭窄に陥りやすいんですよね。そういう意味で大学に編入して色んな人と出会えたのは大きかったです。大学行ってなかったら今の仕事も絶対してない。また、大学の方が卒業生も多いし社会的な影響力も大きいのは間違いないかと。
■進学後に就職して後悔している点
・大学生活2年は短すぎる。編入して落ち着く間もなく夏のインターンが始まるし、腰を据えて勉強に集中できない
・大学には進路指導という概念がないので、自分で就職先を考える必要があります。高専と比べると就職の苦労は多い。
→大学生活は自由で色んなことにトライできるので、4年間あったほうが良かったな〜って思うことは多いはず。※それもあって、自分は留年することを決めました
また高専の進路指導は高校に近いので、地元企業とのつながりで採用されるケースも多いです。そういうわけで就職活動で苦労したり病んだりする度合いは高専の方が少ないと思います。
以上です。正直大学よりも高専の方が思い入れあります。今でも大好きですし、社会で活躍する高専生が一人でも多く増えればと願っています。
※僕一応、富山商船高専同窓会・東京支部の理事です。去年、創立110周年のイベントもやりました。百戦錬磨の大先輩方が多いのですが、若手も増やしていきたいなあと思っているので、同窓会にご興味ある方は連絡ください。
※また、今年K科の同窓会を東京でやろうと思っています。ちゃんと周知できれば50~100人くらいは集まるはずなので、また企画固まったらご案内します!
おわり